(再び)『クライマーズ・ハイ』

Category : ドラマ, 映画

以前、NHKドラマ版の『クライマーズ・ハイ』
の感想を書いたことがあるのですが
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=918070571&owner_id=165874

その後、原作を読み、
より深く話の内容を理解できました。
ドラマ版はすごく良かったけれど、
やっぱり説明不足なところもあったので。

で、映画版の『クライマーズ・ハイ』、
劇場では見ませんでしたが
お正月にDVDで観ました。

で、感想なんですが…
あえて映画版は批判したい…デス。

はっきりいって
映画版はドラマ版のようなリアリティに欠けてます。
環境も、時代設定も、すべて。

まず、新聞社の内部が微妙に都会的なんですよね。
舞台は確か80年代半ばの群馬の地方新聞ですよね?
めちゃくちゃ大新聞みたいな
おっしゃれーなフロアーだった気が…。

あと、重要なシーンである居酒屋で悠木と上司が
対決する場所も、ありゃ、料亭ですかね?

全権デスクが仕事が終わってから来たのだから
たぶん時間的に夜中の12時は確実に過ぎていただろうに、
小洒落た料亭がその時間に開いているかどうか疑問。
あるのかもしれないけれど、
なんかしっくりこない。

ドラマ版の方は
ぼろっっちぃ煙もうもうの焼き肉や。
確か原作もそれに近いところだったと。
煙もうもうの中での悠木と等々力の対決シーンは
ドラマ版がすばらしかった。
変な話、見ててドキドキした。
なんでドキドキしたのか自分でもわからないけれど
ドキドキした。
ちなみに映画版は全然ドキドキしなかった。

そして主人公の悠木。
映画版の堤真一も悪くはないんだけれど、
彼は少し“さわやか”なんだよね。
ぼっちゃんくささがあるっていうか
まっすぐっていうか。

原作を読んだ限り、
悠木という人間はひどく屈折してて
人をまっすぐに見られない感じが私にはしました。
悠木本人も
「わたしは自分を嫌う人間を酷く憎んでしまうところがある」
と、自分で自分を分析しているし。

ドラマ版で悠木を演じた、佐藤浩市は
違う役をしていても
目に影があって屈折感がありあり。
悠木にぴったり。まさにはまり役。

(余談ですが、先日、電車の中で
ビールの発泡酒の広告に佐藤浩市が出ていて、
軽い感じにおどけた感じのポーズをとっているんだけれど
やっぱり佐藤浩市はさわやかじゃない、と
失礼ながらも改めてそう感じました☆)

てことで、色々な部分で
映画版は私にとって微妙〜でした。

クライマーズハイをもしこれから観る人がいるならば
映画版よりもドラマ版をおすすめするかな〜。

『クライマーズ・ハイ』(NHKドラマ版)

Category : ドラマ, 日記

昨日、DVDで『クライマーズ・ハイ』というドラマを観ました。

これは映画版もあるようですが(今公開中かな?)
映画版よりもドラマ版の方がすこぶる評判が良かったので
あえてドラマ版のDVDを借りたのですが、
確かにこれ、非常に良くできていると思います。

この作品は1985年8月12日、520人が死亡した
あの有名な日航機123便墜落事故をベースに
群馬県内にある地方新聞社を舞台にした作品です。

この事件が起きたとき、
私はすでに15歳。
生存者が救出される映像は
私も興奮して「よかった、よかった。」と、
涙を流しながらテレビに見入ったものです。

現地に最初に救出に向かった自衛隊員によると、
隊員が墜落現場に到着したときに
報道関係と見られる二人組に会ったそうだ。
現場はそこら中ちぎれた腕や肉片が散らばっていたそうで
その二人組は
「恐ろしいので一緒についていってもいいか。」
と、いってきたそう。
自衛隊員はそれには返事をしなかったけれど、
二人は勝手についてきたらしく、
案内人もつけずにもちろん舗装もされていない
急勾配の山道を登ってきた記者魂/根性に
自衛隊員は素直にびっくりしたらしい。

私が涙してみた映像は
そんな記者やカメラマンが命がけで獲得した
まさにスクープ映像だったんだなぁ、と
今になって思います。
(ただ、生存者救出の際には報道陣は
そうとう邪魔だったらしく、
地元消防団や看護士らに怒鳴りつけられていたらしい。)

ドラマ、『クライマーズ・ハイ』にも
ベテラン記者と新米記者二人が、案内人もつけず
命がけで墜落現場に向かうシーンが少しだけあります。

このドラマは
日航機墜落の事件をベースに作られたフィクションでありますが、
細かいディティールにこだわって、丁寧に作られているので
リアリティ溢れるドラマに仕上がってます。

私は11年くらい新聞社で働いているのですが
規模は違えど新聞社内の様子は
だいたいこのドラマの通りじゃないかと。

何か大事件が起きたときの社内の高揚感、鳴り響く共同通信速報、
(速報はピー、ピポーピポーピポとか、きんこーんかーんとか鳴る
20年以上も前からこれは変わってないらしい。)
大声を出す人、走り回る下っ端社員やアルバイト、
下っ端記者へ電話で怒鳴りまくるデスク。(←これは割といつも・笑)

私は社員ではないので
本当の内部の内部は分からないですが
俳優さんの表情や口調など、

「ああ、こういう感じ、こういう感じ。」

と、思わずにいられないほど、
新聞社内の様子を表していると感じた。
(かなり入念な取材をしたと思われる)

そしてこのドラマのテーマの一つである
父親と息子の確執。

親子の確執って言葉を交わすだけはきっと
溝が埋まりにくい気がしてならない。

親っておそらく
「自分が素晴らしいと思うモノ」
をシンプルに子供に伝えるだけで
いいのかもしれない、とこのドラマをみて感じました。

…で、私が「素晴らしいと思うモノ」ってなんだろ…?

うーむ。